皆さんは、若松佑弥選手をご存知でしょうか?
”殺戮ピラニア“としてPRIDEで活躍した長南亮さんを師に持ち、「リトル・ピラニア」と呼ばれる、ONE Championshipで活躍する総合格闘家です。
喧嘩が強くなりたいと思って始めた格闘技で、強さの本当の意味を知り、敗戦も全て成長の糧とし、世界の舞台へと駆け上がってきました。
2025年3月23日、ONE世界フライ級王座決定戦で「世界で一番強い男になる」。その夢をかなえる戦いに挑みます。
この記事では、若松佑弥選手のプロフィールやパンクラスやONEでの戦績、結婚や年収についてお伝えします。
若松佑弥のwiki風プロフィール
引用元:ONE公式
本名 | 若松佑弥(わかまつ ゆうや) |
生年月日 | 1995年2月9日 |
身長 | 167cm |
体重 | 57kg |
出身地 | 鹿児島県薩摩川内市 |
出場階級 | フライ級 |
格闘技歴 | ボクシング |
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若松佑弥の生い立ちとは?
こちらでは、若松佑弥選手の生い立ちについてお伝えします。
世界最強のステゴロになりたい
若松選手のYouTubeや公式WEBサイトには、彼のプロフィールとして「幼少期にステゴロ世界最強になることへの願望を持つ」とあります。
ステゴロとは、武器を持たずに素手で行う喧嘩や殴り合いのことを指す俗語。
幼少期にそんな物騒な願望を持った少年が、ONE Championshipで世界タイトルマッチに挑戦する格闘家に成長した道のりを追ってみました。
喧嘩に明け暮れる日々
若松選手は鹿児島県薩摩川内市出身。ステゴロになりたかったぐらいですから、もちろんやんちゃを通り越し、喧嘩に明け暮れる少年時代を過ごしています。
目が合えば喧嘩というのはよく聞く話ですが、若松選手は、線路や電柱を血が出るまで殴り、拳を鍛え、常に強くなることばかりを考えていました。
両親も兄弟もみんな真面目な家庭だったのですが、地元で改造バイクを乗り回している7歳年上の兄貴分的な先輩にかわいがられ、小学生の頃から色々なところについて回ったそうです。
ひたすらやんちゃな道を突き進んでいたかのような若松選手ですが、小学校ではサッカーをしています。
本当はボクシングや空手を習いたいと思っていましたが、両親から喧嘩に使うからダメだと止められたそうです。
サッカーは小学校で区切りをつけ、中学では地元のボクシングジムに入会し、2年間ほど通いました。
中学卒業後は進学せず、父親と同じ大工として働きましたが長く続かず、その後は鳶の会社に入り鳶職として働きました。
そこで仲間内のトラブルがあり、会社を辞めざるを得なくなった若松選手は、東京で格闘技をしようと、18歳で上京します。
自分を変えよう
若松選手が選んだ「TRIBE TOKYO M.M.A」は、PRIDE全盛期に“殺戮ピラニア“として格闘技ファンの心を熱くした長南亮さんが主宰する総合格闘技ジムです。
若松選手は、当時の長南亮選手の試合を鮮明に覚えており、彼のファイトスタイルに憧れていたそうです。
また、ボクシングや柔道の経験はありましたが、当時の若松選手は、喧嘩やすべての局面で強くなりたかったので、総合のジムなら文字通りすべてが学べるという考えもあったそうです。
念願のTRIBE TOKYO M.M.Aへ入門した若松選手は、これまでの気持ちを切り替え「自分を変えよう、親孝行しよう」と、本格的に総合格闘技の練習に取り組むようになりました。
上京して約2年後、2015年6月21日に、VTJ(Vale Tudo Japan)in OSAKAでプロデビューしますが、関口祐冬選手に1本負けを喫しています。
この敗因について、アマチュア戦では負けなしだったことで、プロでも余裕と思ってしまったと反省。
そして、プロで戦うことの厳しさを身をもって体験したことで、もっと強くなって次こそは勝つと練習に励みました。
その結果、次戦では榛葉善也選手にKO勝利。9連勝で8KOという高成績を収める選手に成長していきました。
突然の別れ
引用元:ONE公式
若松選手がパンクラスで連勝を重ねていた2016年8月30日、TRIBE TOKYO M.M.Aでチームメイトだった秋葉尉頼さんがバイクの事故で亡くなりました。
若松選手と秋葉さんは同じ時期に入門し、1学年違いで年も近く、階級も同じ。
若松選手はパンクラス、秋葉さんはDEEPと、戦いの場は違いましたが、ライバルとして、親友として、時には兄弟のように、一緒にトレーニングを重ねていました。
若松選手は、この突然の別れを受け入れるまでに時間がかかりました。
しかし、「もう格闘技ができない秋葉さんのために世界チャンピオンになる」と、秋葉さんと共に戦う決意をします。
また、「人生がいつ終わるかなんて誰にもわからない。今日が自分の最後の日かもしれないと思えば、もっと出来ることがある。格闘技や人間性に対する自分の態度は本当に変わった」と、人生観が大きく変わったとも語っています。
辛い別れでしたが、若松選手もチームもこれまで以上に一致団結し、秋葉さんと共に戦い続けています。
若松佑弥、ONEでの戦績
こちらの章では、若松選手のONEでの活躍についてお伝えします。
ONE戦績
ONEでの戦績は12戦8勝4敗。
若松選手は、アドリアーノ・モラエス選手とのタイトルマッチの敗戦から2連敗した後、メンタル強化のため狩俣慶人さんにコーチングを依頼しています。
コーチングを受けたことで自分の考え方が変わったと実感しているそうで、結果も3連勝と順調。
この勢いに乗って、2025年3月23日のタイトルマッチでは、王座奪取してくれると期待が高まります。
勝敗 | 対戦相手 | 試合結果 | 大会名 | 開催年月日 |
アドリアーノ・モラエス | 試合前 | ONE 172: Takeru vs. Rodtang 【ONE世界フライ級王座決定戦】 | 2025年3月23日 | |
勝 | ギルバート・ナカタニ | 5分3R終了 判定3-0 | ONE Fight Night: Lee vs. Rasulov | 2024年12月7日 |
勝 | ダニー・キンガッド | 5分3R終了 判定3-0 | ONE 165: Superlek vs. Takeru | 2024年1月28日 |
勝 | シェ・ウェイ | 1R 2:06 TKO (パウンド) | ONE FightNight 12: Superlek vs. Khalilov | 2023年7月15日 |
敗 | ウ・ソンフン | 1R 2:46 TKO(パウンド) | ONE 163: Akimoto vs. Petchtanong | 2022年11月19日 |
敗 | アドリアーノ・モラエス | 3R 3:58 ギロチンチョーク | ONE Championship: ONE X 【ONE世界フライ級タイトルマッチ】 | 2022年3月26日 |
勝 | フー・ヨン | 5分3R終了 判定3-0 | ONE Championship: Winter Warriors | 2021年12月3日 |
勝 | リース・マクラーレン | 5分3R終了 判定3-0 | ONE Championship: ONE on TNT 3 | 2021年4月22日 |
勝 | キム・キュサン | 1R 1:46 KO(右フック) | ONE Championship: Inside the Matrix 2 | 2020年10月30日 |
勝 | キム・デファン | 5分3R終了 判定3-0 | ONE Championship: Century Part 1 | 2019年10月13日 |
勝 | ジェヘ・ユースタキオ | 1R 1:59 KO(右ストレート) | ONE Championship: Dawn of Heroes | 2019年8月2日 |
敗 | デメトリアス・ジョンソン | 2R 2:40 ギロチンチョーク | ONE Championship: A New Era 【ONEフライ級ワールドグランプリ 一回戦】 | 2019年3月31日 |
敗 | ダニー・キンガッド | 5分3R終了 判定0-3 | ONE Championship: Conquest of Heroes | 2018年9月22日 |
Conquest of Heroes vs ダニー・キンガッド
引用元:YouTube(ONE Championship Japan)
ONE Championship: Conquest of Heroes(コンクエスト・オブ・ヒーローズ)は、2018年9月22日にインドネシアのジャカルタで開催されました。
この試合は、若松選手にとってONEデビュー戦でした。
若松選手は果敢に攻めましたが、フライ級2位の実力者であるダニー・キンガッド選手の実力と経験が勝った試合となり、判定0-3で敗れています。
世界の実力を見せつけられた若松選手は、打撃だけでなくテイクダウンやグラップリング、蹴りを積極的に練習し、総合的な力を磨く必要があると、これまで以上に厳しい練習に取り組みました。
敗戦に挫けることなく、悔しさを糧にして一歩ずつ高みを目指す姿勢こそが、彼の強さの秘訣です。
2024年1月28日に行われたONE 165では、ダニー・キンガッド選手と再戦し、判定3-0でリベンジに成功。技術、メンタル共に進化した姿を見せました。
A New Era【ONEフライ級ワールドグランプリ 一回戦】vs デメトリアス・ジョンソン
引用元:VICTORY
2019年3月31日、東京の両国国技館で開催された「ONE Championship: A New Era」。
若松選手は、「ONEフライ級ワールドグランプリ」の 一回戦で、デメトリアス・ジョンソン(DJ)選手と対戦。
DJ選手は、UFC史上で最多となる11度の防衛を成し遂げ、2018年8月に敗れるまで6年間無敗で13連勝を誇ったスター選手です。
若松選手とっては、これまでに対戦したことがないほどの強敵、かつ注目された試合でした。
試合は、DJ選手が若松選手を2ラウンドでフロントチョークを極め、見事な一本勝ちを収めました。
若松選手は、奇しくも勝利を手にすることはできませんでしたが、「初めてのビッグマッチで、あれがきっかけで強くなれたのかなと思う」と語り、彼の格闘人生の転機とも言える試合になっています。
若松選手は、強くなってリベンジし、DJ選手に必ず勝ちたいと願っていましたが、DJ選手がMMAを引退し柔術に転向したため、その願いはかなえられませんでした。
ONE Fight Night vs ギルバート・ナカタニ
引用元:©︎ONE Championship(NOTE スポマガ)
2024年12月7日、タイのバンコクにあるルンピニースタジアムで開催されたONE Fight Nightで、若松選手は、北米の強豪ギルバート・ナカタニ選手と対戦しました。
若松選手にとっては、前回のダニー・キンガッド戦から11か月ぶりの試合になりました。
なかなか試合が組まれない状況に、TOKYO M.M.A代表の長南亮さんは、今しかない選手の旬を大切にしたいとの思いから、若松選手にONE以外での試合も検討するよう提案。
しかし、若松選手はONEでのマッチを望んだため、11か月という長い無試合期間になったそうです。
待ち望んだ試合は、ONEフライ級MMAの世界王座タイトル挑戦を狙う若松選手にとって、絶対に試合は落とせないものでした。
そのため、若松選手には第二子が誕生したばかりでしたが、家族との時間を大切に思いながらも、試合に向けて仕上がりが甘くならないよう、別々に暮らし万全の体制をとって試合に挑みました。
試合は、若松選手が積極的にナカタニ選手にプレッシャーをかけ優勢。ナカタニ選手の反撃にも、相手ペースに持ち込ませず、3-0で完封勝利を収めました。
若松選手は試合後、「ナカタニ選手はとても素晴らしい、強い選手でしたけど、メンタルでは勝っていました」と語っています。
また、「これからもフライ級の王座を目指していきます」と、王座挑戦への気持ちを改めて表明しました。
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若松佑弥、パンクラスでの戦績
ONE Championshipに参戦する前、若松選手はパンクラスで活躍していました。
パンクラス戦績
パンクラスでの戦績は、10戦9勝1敗、特にKO・TKO率が高く、TRIBE TOKYO M.M.A代表の長南亮さんの愛弟子として「リトル・ピラニア」と言われました。
2018年7月のマモル戦に勝利すると、世界の舞台で戦いたいとの思いから、ONEへ転向しています。
勝敗 | 対戦相手 | 試合結果 | 大会名 | 開催年月日 |
勝 | マモル | 2R 0:39 TKO(スタンドパンチ連打) | PANCRASE 297 | 2018年7月1日 |
敗 | 仙三 | 5R 2:18 TKO(膝蹴り) | PANCRASE 293 【フライ級キング・オブ・パンクラス タイトルマッチ】 | 2018年2月4日 |
勝 | 翔兵 | 2R 2:53 TKO(スタンドパンチ連打→パウンド) | PANCRASE 290 | 2017年10月8日 |
勝 | 古間木崇宏 | 2R 2:27 KO(左フック) | PANCRASE 287 | 2017年5月28日 |
勝 | 上嶋佑紀 | 1R 2:49 TKO(パウンド) | PANCRASE 285 | 2017年3月12日 |
勝 | 荻窪祐輔 | 3分3R終了 判定2-1 | PANCRASE 283 | 2016年12月18日 |
勝 | 田中千久 | 1R 2:06 TKO(膝蹴り) | PANCRASE 280 【ネオブラッド・トーナメント フライ級 決勝】 | 2016年9月11日 |
勝 | NavE | 3R 1:35 TKO(パウンド) | PANCRASE 278 【ネオブラッド・トーナメント フライ級 準決勝】 | 2016年6月12日 |
勝 | 棚田直樹 | 1R 2:50 TKO(パウンド) | PANCRASE 276 【ネオブラッド・トーナメント フライ級 一回戦】 | 2016年3月13日 |
勝 | 濱松定司 | 1R 0:40 TKO(肘打ち→パウンド) | PANCRASE 274 | 2015年12月20日 |
フライ級キング・オブ・パンクラス タイトルマッチ vs 仙三
引用元:PANCRASE CHRONICLE
2018年2月4日、若松選手はフライ級キング・オブ・パンクラスのタイトルマッチで仙三選手に挑戦。
仙三選手は35歳のベテランチャンピオン。パンクラス無敗の若松選手の勢いがどこまで通用するのか注目が集まった対戦となりました。
試合開始から仙三選手が積極的に攻め込み試合を有利に進めます。
しかし、第4ラウンド、若松選手の右パンチで仙三選手がダウン。果敢に立ち上がった仙三選手に、若松選手は猛攻を仕掛けるもブザー。若松選手はフィニッシユを極めきれませんでした。
最終ラウンドは、仙三選手が気迫あふれるファイトを見せ、若松選手にTKO勝ち。初防衛を成功させました。
この敗戦で連勝がストップした若松選手ですが、ベテラン選手との死闘から学んだ経験を活かし、さらに練習を重ねることで、世界に挑戦する準備を着々と整えていきました。
ネオブラッド・トーナメント(フライ級)
若松選手は、ネオブラッド・トーナメントで、3試合戦い優勝しています。また、全試合をTKOで勝利した実力が評価され、MVPにも選ばれました。
トーナメント初戦では、棚田直樹選手に1ラウンドTKO勝ちを収めました。
準決勝ではNavE選手にも3ラウンドでTKO勝利。
決勝では田中千久選手を1ラウンドTKOで下し、優勝。
若松選手のストライカーとしての才能を発揮したトーナメントとなっています。
若松佑弥の年収は?
若松祐弥の具体的な年収については公にされていません。
若松選手が活躍するONEは、著名なベンチャーキャピタル(ベンチャーやスタートアップ企業に投資する投資会社)から多額の出資を受け、創業11年で急成長を遂げています。
また、CBインサイツ(アメリカの調査会社)よると、ONEの企業価値は10億ドル。
その資金力を元に、ONEのファイトマネーや勝利ボーナスは他の格闘技団体より高額になっています。
日本の選手にとっては、円安により円建て換算ではより高額なファイトマネーとなっているのも魅力でしょう。
若松選手は、勝利ボーナスは魅力としながらも、戦うのはお金のためではないと話しています。
でも、貰えたらやっぱりうれしいと笑顔も見せていたので、その金額が気になるところですね。
若松佑弥は結婚してる?
引用元:YouTube(ONE Championship Japan)
若松選手は、結婚しています。
奥さんは、保育士をしていた「しーちゃん」。武蔵くん(長男)と虎次郎くん(次男)、2人のお子さんがいます。
試合前には家族と離れて暮らすこともあるようですが、普段はとても子煩悩なお父さんで、お子さんもパパが大好き。
若松選手は、よく「死んでもいい、死ぬ気で試合する」と口にするので、奥さんは試合に送り出すたびに無事に帰ってきて欲しいと願っているそうです。
まとめ
若松佑弥選手は、日々の積み重ねでいかに自分に厳しく出来るかを追求し続け、世界の舞台で活躍する選手に上り詰めました。
彼の格闘家としての強さは、友との別れや子どもの誕生など、自分以外の人のために戦うことで、より研ぎ澄まされています。
来たるONE世界フライ級王座決定戦では、アドリアーノ・モラエス選手にリベンジし、「世界一強い男 若松祐弥」を証明してくれることでしょう。
今後も、彼の活躍に期待が高まります!