皆さんは、ウルシマン(漆間將生)さんをご存知でしょうか?
PANCRASEやDEEPで12戦6勝6敗の戦績を誇り、ブレイキングダウンでは「BreakingDown対DEEP対抗戦」で、よーでぃー選手と対戦。
流血乱闘会見やSNSでの舌戦で大会を大いに盛り上げ、知名度・人気共に急上昇中です。
この記事では、ウルシマンさんのプロフィールや生い立ち、プロ戦績やブレイキングダウン情報など、年収や彼女についても徹底解説します。
ウルシマンのwiki風プロフィール
ウルシマンさんの本名は、漆間將生(うるしましょうい)さんです。鹿児島県で生まれ、大学卒業後上京しています。
漆間という名字は、全国でおよそ1,000~1,400人程度しかいない非常に珍しい名字だそうです。
引用元:DEEP HP
本名 | 漆間將生(うるしま しょうい) |
生年月日 | 1997年5月24日 |
身長 | 176cm |
体重 | 62kg前後 |
出身地 | 鹿児島県姶良(あいら)市 |
出場階級 | バンタム級 |
格闘技歴 | 空手・総合格闘技 |
その他ブレイキングダウン選手が気になった方は以下ページでまとめてるので、合わせてご覧ください!
ウルシマン(漆間將生)の生い立ちとは?
ここからは、ウルシマンさんが、逆境を乗り越えプロ格闘家になったヒストリーをお伝えします。
壮絶な幼少期
引用元:CAMPFIRE
明るくポジティブな印象のウルシマンさんですが、その幼少期は、決して平穏なものではありませんでした。
幼いころに父の借金が原因で両親が離婚し、小学1年の頃に、母が再婚。
新しい家庭で待っていたのは、継父による家庭内暴力(DV)という過酷な現実でした。
母もウルシマンさんもDVの被害を受け、ウルシマンさんは包丁を向けられたり、焼酎の一升瓶を投げつけられるなど、日常的に暴力の恐怖と隣り合わせの生活を送っていたのです。
母を守りたい、自分を守りたい。そんな強い思いが、ウルシマンさんを「強さ」への道へと導きました。
小学生の頃からプロレスが大好きで、テレビを見て技を真似したり、格闘技や護身術を独学で学び始めたのもその頃です。
「自分や母を守るために強くなりたい」「継父に勝ちたい」と、心に誓ったといいます。
そんなウルシマンさんの支えとなったのがサッカーでした。4歳からサッカーを始め、18歳まで打ち込みました。
小・中学生時代、家庭での苦しみや悔しさを感じる毎日でしたが、サッカーがあったからこそ乗り越えられたと語っています。
ヤングケアラーとしての苦労
12~13歳頃、継父と母が離婚し、母と祖母で暮らし始めたウルシマンさん。
高校はスポーツ推薦をもらい、地元の鹿児島南高校へ進学。
主将も務め、仲間に支えられながら3年間サッカーに打ち込みました。
また、高校2年生になると、部活をしながら知り合いのところで空手や総合格闘技を練習し、地下格闘技の大会にも出場していたそうです。
しかし、サッカーや格闘技など、高校生らしい生活の裏で、ウルシマンさんは、いわゆる「ヤングケアラー」として、家族の生活を支えなければなりませんでした。
母はDVが原因でストレス障害を抱え、祖母も人工透析が必要な状態だったため、家計を支えるために高校時代からアルバイトをしながら学校と家事、家族の世話を両立させていたのです。
どれか一つでもたいへんなことですが、本当によく頑張られていたと頭が下がります。
大学進学と格闘技の道
引用元:CAMPFIRE
ウルシマンさんは、母の強い勧めもあって奨学金を借り、鹿児島国際大学へ進学しました。
大学入学後、アウトサイダー出身のプロ選手が多く在籍する「総合格闘技道場 桂塾(けいじゅく)」に通い、地下格闘技や「THE OUTSIDER」の大会で実戦経験を積みました。
アウトサイダーでは、チャンピオン挑戦トーナメントで決勝まで進出しています。
大学時代の主な戦績としては、アマチュアパンクラス九州・四国選手権フェザー級で優勝し、全日本アマチュアパンクラス選手権では3位。
また、東京ケージファイトSクラスにも参戦し、2連勝してパンクラスでのプロ昇格も果たしました。
格闘技に打ち込む一方で、大学生活はバイトに明け暮れの日々。授業にはほとんど出席できなかったそうです。
しかし、前期後期のテストをなんとか乗り切り、4年間で単位を取得し無事卒業しました。
卒業後は安定した職業である警察官を目指していた時期もありましたが、最終的には格闘家の道を選びました。
高校時代、大学時代を通して、金銭面でも生活面でも家族を支え、サッカーや格闘技、勉強もこなすという、とてもハードな生活を強いられたことで、彼の強い精神力が培われたのかもしれません。
引用元:Instagram【urushiman10】
2020年3月には、朝倉未来選手の「1年チャレンジ」企画に挑戦し、大学時代の実績と熱い思いを履歴書に託し書類選考を突破。
ウルシマンさんは書類選考合格通知の電話に出れませんでしたが、「”うるしましょうい” 名前がかっこいいね!アウトサイダー出てる方?」と、朝倉さんや三崎さんの覚えもいいようでした。
二次審査では、継父からのDVを受け、強くなりたいと思った過去を語りアピール。
最終スパーリングでは、16人中3人が合格ラインで、ウルシマンさんは惜しくも落選となりました。
トップ選手の朝倉未来選手とスパーリングを経験し、レベルの差を痛感しながらも大きな刺激を受けたと語っています。
ウルシマン(漆間將生)の格闘技歴
引用元:Real Sound
ウルシマン(漆間將生)選手は、大学時代に地下格闘技を経てパンクラスのプロライセンス取得。
2020年1月、GRACHAN/WARDOG・大阪大会で、岩丸弘選手と対戦。判定勝ちでプロデビューを飾っています。
その後、ABEMAの「格闘DREAMERS」に参加。
「格闘DREAMERS」では、その実力が期待され最終審査まで進みましたが、吉村海飛選手に判定1-2で敗れ、LDH martial artsとのプロ契約は勝ち取れませんでした。
また、「格闘DREAMERS」の特別企画として、「朝倉未来1年チャレンジ」メンバー(畠山祐輔選手、ヒロヤ選手)と“道場破り”形式で、柳田龍彌選手と共にスパーリング対決に挑んだウルシマン選手。
企画内で、DEEPプロファイターの畠山祐輔選手と対戦し、1Rは打撃戦を展開しましたが、2Rでスリーパーホールドでタップして敗れています。
「格闘DREAMERS」では思うような成果を出せず、モチベーションが下がってしまったウルシマン選手は、格闘技を離れ地元鹿児島に帰りました。
そこで自分を見つめ直したウルシマン選手は、自分を応援してくれる人がたくさんいてくれることに改めて気づき、応援に応えたいとの思いから東京に戻ります。
所属ジムも、鹿児島の桂塾からKRAZY BEEに移籍し、PANCRASEでの新たな格闘技のキャリアに挑む覚悟を決めました。
ウルシマン(漆間將生)の戦績
ウルシマン(漆間將生)選手は、パンクラスなどでキャリアを積み、現在はDEEPに所属。
12戦6勝6敗、打撃力の高い選手です。
勝敗 | 結果・内容 | 対戦相手 | 大会名 | 開催日時 |
勝 | 1R 2:39 TKO(パンチ連打) | 朝比奈龍希 | DEEPサマーフェスティバル2024 inお台場 | 2024年8月31日 |
敗 | 2R 0:16 TKO(パンチ) | 石坂空至 | DEEP(CAGE IMPACT 2024 in HAMAMATSU) | 2024年5月12日 |
勝 | 2R 4:17 ボディーへの膝 | 山口コウタ | DEEP(TOKYO IMPACT 2024 1st ROUND) | 2024年3月24日 |
敗 | 3R 判定(1-2) | 坂本瑞氣 | PANCRASE(第29回ネオブラッド準決勝) | 2023年8月27日 |
勝 | 1R 4:25 TKO(パンチ) | 上野惇平 | PANCRASE(第29回ネオブラッド2回戦) | 2023年6月4日 |
勝 | 3R 判定(3-0) | 水永将太 | PANCRASE(第29回ネオブラッド1回戦) | 2023年3月4日 |
敗 | 1R 2:15 KO(パンチ) | 矢澤諒 | PANCRASE(第28回ネオブラッド 第6試合) | 2022年10月10日 |
敗 | 3R 判定(0-3) | 鬼神光司 | PANCRASE(第28回ネオブラッド2回戦) | 2022年5月22日 |
勝 | 3R 判定(2-1) | 中村祐一 | PANCRASE(28回ネオブラッド1回戦) | 2022年5月22日 |
敗 | 1R 2:25 KO(パンチ) | 高木凌 | PANCRASE 323 | 2021年9月12日 |
敗 | 3R 判定(1-2) | 海飛 | FD(ファイティングドリーマーズ) | 2021年5月15日 |
勝 | 2R 判定(2-1) | 岩丸弘 | GRACHAN/WARDOG | 2020年1月26日 |
DEEP サマーフェスティバル2024 inお台場 vs 朝比奈龍希
試合前日計量では、「ぶっ飛ばしてやる」と意気込みを見せたウルシマン(漆間將生)選手。
ここまで11戦5勝6敗と負け越しており、勝って自信を取り戻したい一戦でした。
試合は、1R中盤、ウルシマン選手は右ストレート、左フックをヒットさせ、これが朝比奈選手に効きます。
朝比奈選手はタックルで組みにいきますが、ウルシマン選手は押し離し、さらに右ストレートと左アッパーを連打。
朝比奈選手が崩れ落ち、レフェリーが試合をストップ。
1R 2分39秒、漆間將生選手がTKO勝利を収めました。
試合前、公には語られませんでしたが、この試合に負けたら格闘技を引退することを視野に入れていたと明かしています。
迷惑をかけたくないとの思いから、所属ジム”KRAZY BEE”を退所して戦い、結果は見事な1RでのTKO勝利。
この勝利にウルシマン選手は再奮起し、新たな舞台・ブレイキングダウン参戦へと繋がっていきました。
DEEP TOKYO IMPACT 2024 1st ROUND vs 山口コウタ
引用元:YouTube【DEEP チャンネル】(右:漆間選手/左:山口選手)
ウルシマン選手にとって、DEEP初参戦となった試合。パラエストラ八王子所属の山口コウタ選手と対戦しました。
1R、山口選手がテイクダウンや組みを積極的に仕掛ける一方で、ウルシマン選手はケージ際のディフェンスや打撃で応戦し、主導権の奪い合いが続きました。
2R、山口選手のしつこいテイクダウンをウルシマン選手が粘り強く切り返し、パウンドを連打。レフェリーが試合をストップし、ウルシマン選手がTKO勝利を収めました。
ウルシマン選手の「勝ち上がりたい」「最後まで諦めない」強い気持ちや、厳しい練習を乗り越えて得たDEEP初参戦・初勝利となっています。
ウルシマン ブレイキングダウン参戦
ウルシマン選手は、「BreakingDown×DEEP」対抗戦に出場しています。
勝敗 | 対戦相手 | 結果 | 大会 |
---|---|---|---|
負 | よーでぃー | 2R KO | ブレイキングダウン15:2025年3月2日 |
ブレイキングダウン14.5「DEEP対抗戦」
引用元:X【BreakingDown / ブレイキングダウン】
ブレイキングダウン14.5「DEEP対抗戦」の試合前会見では、よーでぃー選手が「ブレイキングダウンへようこそ」と、ウルシマン選手にビンタ。
ウルシマン選手が唇を切る流血乱闘騒ぎとなりました。
このビンタで、ウルシマン選手は口の中を5針も縫ったそうです。
会見以降も2人はSNSで舌戦を繰り広げ、注目を集めた対戦でしたが、試合を1週間後に控えた1月19日、ウルシマン選手の左手首骨折により、ドクターストップで欠場することが発表されました。
ウルシマン選手は「楽しみにしてくださったファンの皆様すみません。左手首骨折の為試合を欠場することになりました。」とSNSで謝罪。
「完治してなくてもすぐ次戦必ずBDで闘います。よーでぃーお前は絶対逃さないからな」と、再戦を挑みました。
ブレイキングダウン15「DEEP対抗戦」 vs よーでぃー
引用元:YouTube 朝倉未来 Mikuru Asakura
ウルシマン選手の怪我で延期になっていた対戦は、ブレイキングダウン15「DEEP対抗戦」として、1分3R(延長1R)のキックルールで実現しました。
1R、よーでぃー選手は左右に動きながら一気に距離を詰め、フックやストレートでプレッシャーをかけます。
ウルシマン選手もヒザ蹴りやカウンターで応戦しますが、終盤に強烈な右ストレートを被弾しダウン寸前まで追い込まれました。
2R、よーでぃー選手のバックブローが後頭部に入り、ダメージが残る中で連打を浴びたウルシマン選手は、よーでぃー選手の右フックでKO負けを喫しました。
試合後、よーでぃー選手は「お前のおかげで最高に盛り上がった」と話し、ウルシマン選手も「打ち合いに行って負けたから俺の負けだ」と潔く敗戦を認めています。
後頭部への打撃に、反則ではないかと抗議も上がりましたが、「負けは負け」と、潔さを見せたウルシマン選手には、「かっこいい」「好きになった」とのコメントが多く寄せられました。
ウルシマン選手は試合には負けましたが、試合を盛り上げる面白さや、鹿児島弁のなまり、人柄の良さで多くのファンをつかみ、知名度が飛躍的にあがったブレイキングダウン参戦となりました。
本人も「ヒーローは負けてから立ち上がる」と言っているように、次戦での活躍にも期待が高まっています。
その他ブレイキングダウン選手が気になった方は以下ページでまとめてるので、合わせてご覧ください!
ウルシマン(漆間將生)の職業・年収は?
引用元:Instagram【urushiman10】
ウルシマンさんは、格闘技団体DEEPでプロとして活動しています。
DEEPやPANCRASEなど国内MMA団体のファイトマネーは、1試合あたり数万円~数十万円といわれています。
ウルシマン選手は、スポンサー収入もありますが、ファイトマネーとスポンサー収入に加え、ジムのインストラクターをして収入を得ているそうです。
ブレイキングダウン出場で知名度が上がりましたが、SNSのフォロワーはまだ数千人です。
しかし、自身のYouTube【ウルシマンちゃんねる】やInstagramでは、スポンサー企業を1社々丁寧に紹介し、コメント欄のメッセージにもほぼ全て回答するなど、ファンや応援してくれる人たちをとても大切にしています。
また、売上額は不明ですが、Tシャツやステッカーも積極的に販売しています!
ウルシマンの家族や彼女は?
引用元:Instagram【urushiman10】
ウルシマンさんは、幼い頃に両親が離婚し、母に引き取られました。
小学1年頃、母が再婚し継父と母と3人で暮らしますが、継父の家庭内暴力がひどく、近所に住む祖母に育てられたそうです。
12~13歳の頃に継父と母は離婚しましたが、母はPTSDを発症し、ストレスからバセドウ病も悪化。精神病院に入院しました。
入院しても症状はよくならず躁鬱を繰り返し、ウルシマンさんと母の関係は良好とは言えませんでした。
ウルシマンさん自身も、継父が自分を呼ぶ声が突然思い起こされ眠れなくなるなど、トラウマに悩まされています。
母親の代わりに育ててくれた祖母も2年ほど前に他界。
現在、母は、ごみ屋敷と化した自宅で一人で暮らしているそうで、ウルシマンさんは試合前には様子を見に帰省しているようです。
子供の頃に受けた心の傷は、簡単に癒えるものではありませんが、経済的な理由から息子のためを思って継父のDVにも耐えていた母と、現在は円満な関係を築けるよう模索しているそうです。
ウルシマンさんは自分はDVで負けたかもしれないが、格闘技での負けは、その悔しさをバネにこれから強くなっていき、サクセスストーリーにしたい。
もっと強くなって、「愛を伝えるスーパーヒーロー」として人々に希望を与えていきたいと夢を語っているので、応援したいですね!
彼女や恋愛関係については、「テストステロン値3.1」と笑いを誘っています。
ただ、70代から80代の平均が4.5~13.8ぐらいらしいので、友人からも「ヤバイ」と言われるそうです。
好きになる対象は、もちろん女性とのことで、鹿児島ではお付き合いしてた方がいましたが、現在はフリー。
イメージ悪くなるかな?と心配しながら、「ギャルは嫌い」と断言していましたよ。
まとめ
ウルシマンさんは、PANCRASEやDEEPで活躍し、ブレイキングダウン参戦で知名度が急上昇。
よーでぃー選手とは流血乱闘もありましたが、お互いにプラスの関係を築いているのが印象的です。
苦しい過去を持ちながらも「みんな大好きウルシマン」「愛を伝えるスーパーヒーロー」など、明るく前向きな姿がファンの心を掴んでいます。
RIZINのリングに立ちたいと目標を語っているウルシマンさん。今後の活躍からも目が離せません!