皆さんは、格闘家のSAINT(セイント)選手をご存じでしょうか?
元米海兵隊員として横須賀基地に勤務していた経歴を持ち、総合格闘技の世界で活躍する異色のファイターです。
2021年にはRIZINに初参戦し、格闘技界に鮮烈なデビューを飾りました。
その後、BreakingDown14.5、そして2025年9月27日のBreakingDown17にも出場し、注目を集めています。
BreakingDown17では、第22試合でライトヘビー級キックボクシングルールにて大阪代表・シモミシュラン選手と対戦しました。
この記事ではプロフィール(階級・出身地など)や試合内容、BreakingDownでの戦績、そして米海兵隊員としての経歴まで、公開情報をもとに徹底的に掘り下げていきます。
横須賀を第二の故郷として、アメリカと日本を繋ぐ異色のファイターの軌跡をここからたどっていきましょう。
SAINTのwiki風プロフィール
引用元:YouTube【朝倉未来 Mikuru Asakura】
項目 | 内容 |
---|---|
登録名 | SAINT(セイント) |
本名 | ラッドレイン・セイント・イルメ(Lawdlain Saint-Ilme) |
ニックネーム | ブラックアナコンダ |
年齢 | 32歳(1992年11月19日生まれ) |
出身地 | アメリカ・ニューヨーク州 |
身長 | 183cm |
体重 | 104kg |
経歴 | 元米海兵隊員 |
所属 | Y&K MMA ACADEMY |
居住地 | 神奈川県横須賀市平成町 |
階級 | ヘビー級・ライトヘビー級 |
格闘技歴 | 2021年1月開始 |
総合戦績 | 2勝4敗 |
必殺技 | アナコンダフック(右フック) |
好物 | お好み焼き |
SAINT選手は6人兄弟の末っ子として生まれ、高校時代はアメリカンフットボールの選手として活躍しました。
その後世界中を渡り歩いて特別な経験をしたいと卒業後は軍に入隊し、7年前に沖縄、その3年後に横須賀へ配属されました。
趣味のつもりで安浦町にある格闘技ジム「Y&K MMA ACADEMY」の門を叩いたが、常軌を逸したパワーに見合う選手はおらず、闘いの場を公式戦に求めたという異色の経歴を持ちます。
米海兵隊員として勤務していた経歴を持ち、現在は格闘技に専念しながら活動を続けています。
その他ブレイキングダウン選手が気になった方は以下ページでまとめてるので、合わせてご覧ください!
SAINT(セイント)の生い立ちとは?
ここでは、SAINT(セイント)の生い立ちについてご紹介します。
アメリカでの幼少期とアメフト選手時代
SAINT選手は1992年11月19日、アメリカ・ニューヨーク州で6人兄弟の末っ子として生まれました。
恵まれた体格を活かして、高校時代はアメリカンフットボールの選手として活躍。
フィジカルの強さは、この頃から既に際立っていたと言えるでしょう。
米海兵隊への入隊と日本配属
高校卒業後、SAINT選手は新たな挑戦を求めます。
「世界中を渡り歩いて特別な経験をしたい」という思いから軍に入隊し、7年前に沖縄基地、その3年後に横須賀基地へと配属されました。
海兵隊員の訓練は過酷を極め、水泳・自転車・縄跳び、時には1週間ジャングルに置き去りにされ、サバイバル生活を送り死と隣り合わせの場面を何度もくぐってきました。
格闘技との出会い
横須賀での生活が始まり、SAINT選手の人生を変える出会いが訪れます。
趣味のつもりで安浦町にある格闘技ジム「Y&K MMA ACADEMY」の門を叩いたが、常軌を逸したパワーに見合う選手はおらず、闘いの場を公式戦に求めたのです。
2021年1月から総合格闘技を始め、わずか5ヶ月後にはプロのリングに立つという驚異的なスピードでキャリアをスタートさせました。
日本への愛着
長い日本での生活によって礼儀や謙虚さ、奥ゆかしさが身に染みついたSAINT選手。
好物は「ジャパニーズパンケーキ(お好み焼き)」で、肉でも魚でもなく、腹持ちの良い粉ものが力の源だと語ります。
「横須賀の食べ物や文化、異国の地から来た僕に家族のように接してくれる人が好き。第二の故郷に錦を飾りたい」という言葉からは、日本への深い愛情が伝わってきます。
SAINT(セイント)のブレイキングダウン戦績
引用元:YouTube【朝倉未来 Mikuru Asakura】
ここでは、SAINT(セイント)のブレイキングダウン戦績について紹介します。
日付 | 大会・イベント名 | 対戦相手 | 結果 | 備考 |
---|---|---|---|---|
2025年1月25日 | BreakingDown14.5 | 金田一孝介 | ●判定負け (0-3) | DEEP対抗戦・大将戦 ヘビー級95kg以下 |
2025年9月27日 | BreakingDown17 | シモミシュラン | ●判定負け (0-3) | ライトヘビー級 キックルール |
BreakingDown戦績: 0勝2敗
総合格闘技戦績: 2勝4敗
所属: Y&K MMA ACADEMY
BreakingDown14.5 vs 金田一孝介戦(2025年1月25日)
引用元:サンスポ
2025年1月に開催された「BreakingDown14.5」で行われたBreakingDownとDEEPの対抗戦に大将として出場し、金田一孝介と1分3ラウンド・ヘビー級95.0kg以下契約のキックルールで対戦しました。
この試合は、BreakingDownとDEEPの威信をかけた対抗戦の最終戦として注目を集めました。
試合内容は、SAINTが右ストレート、更に右ミドルでどんどん攻め込み、1ラウンド目はSAINT優勢の状態でした。
しかし、2ラウンド目はSAINTの手数が落ち、金田一が前に出てフックをコツコツ当て始めました。
最終3ラウンド目も、金田一が中に入り込んで右を入れ、ボディも入れ、SAINTはヘトヘトの状態となりました。
1回にSAINT優勢の状態から2回、3回で手数を増やして盛り返した金田一が判定3-0で勝利。
これによりBreakingDownが3勝2敗でDEEPに勝ち越し、対抗戦で勝利となりました。
初めてのBreakingDown参戦は残念な結果となりましたが、対抗戦の大将という重要なポジションを任されたことは、SAINT選手の実力が認められた証と言えるでしょう.
BreakingDown17 vs シモミシュラン戦(2025年9月27日)
引用元:Instagram BreakingDown公式
2025年9月27日のBreakingDown17では、第22試合でライトヘビー級キックボクシングルールにてシモミシュラン選手と対戦しました。
対戦相手のシモミシュランは、空手とキックボクシング経験を持ち、冷静な試合運びで安定感のあるファイターで、ブレイキングダウンでは5戦5勝と無敗を誇る強豪選手でした。
試合は、サウスポーのシモミシュランが下がりながらの空手仕込みの強烈な左インローを展開。
前に出てパンチのSAINTに合わせ続け、止まらないシモミシュランの左インローにSAINTのステップが止まりました。
最後はシモミシュランが左フックも入れました。
シモミシュランが3-0で勝利し、BD6連勝を決めました。
この勝利により、シモミシュラン選手はBreakingDown史上初となる無傷の6連勝という快挙を達成しました。
引用元:YouTube【朝倉未来 Mikuru Asakura】
SAINT選手にとっては厳しい結果となりましたが、強豪シモミシュランを相手に果敢に前に出続けた姿勢は評価に値します。
SAINT(セイント)のファイトスタイル
ここでは、SAINT(セイント)のファイトスタイルを紹介します。
公開されている情報と試合内容から、SAINT選手のファイトスタイルには以下の特徴が見られます:
技術的特徴
- 圧倒的なパワー: 趣味のつもりで格闘技ジムの門を叩いたが、常軌を逸したパワーに見合う選手はおらずというエピソードが示す通り、天性のフィジカルの強さ
- 必殺の右フック: 必殺技は「アナコンダフック(右フック)」と呼ばれる一撃必殺の攻撃
- アメフト仕込みの体幹: 高校時代のアメリカンフットボール経験による強靭なフィジカル
- MMAの多様性: 打撃とグラップリングを兼ね備えた総合格闘技のバックグラウンド
- 前に出る圧力: 試合では常に前進してプレッシャーをかけるスタイル
戦術的特徴
- 序盤の勢い: 試合序盤は積極的に攻め込み、相手を圧倒する展開を作る
- パワーファイト: 技術よりもフィジカルとパワーで圧倒するスタイル
- スタミナ管理: 試合後半にかけてスタミナが落ちる傾向がある
- 一発の破壊力: 一撃で試合を決められるKO力を持つ
メンタル面
- 海兵隊仕込みの精神力: 水泳・自転車・縄跳び、時には1週間ジャングルに置き去りにされ、サバイバル生活を送り、死と隣り合わせの場面を何度もくぐってきた経験から培われた強靭なメンタル
- 礼儀正しさ: 「バチン」。耳をつんざくような鋭いミット音が飛び込んでくる。苦悶の表情を浮かべるスパーリングパートナーに「ダイジョウブ?」と大きな背中を丸めて上目遣いで心配する姿は仲間へのリスペクトの現れ
- 謙虚な姿勢: 長い日本での生活によって礼儀や謙虚さ、奥ゆかしさが身に染みついた人柄
今後の展望
BreakingDownでは2連敗と厳しい結果が続いているSAINT選手ですが、今後のさらなる活躍が期待されます。
今後の可能性
- ヘビー級・ライトヘビー級での更なる挑戦
- 総合格闘技での再起
- スタミナ管理の改善による試合後半の安定化
- 日本とアメリカを繋ぐ架け橋としての活動
- Y&K MMA ACADEMYでの指導者としての道
「横須賀の食べ物や文化、異国の地から来た僕に家族のように接してくれる人が好き。今大会は絶対に勝って、第二の故郷に錦を飾りたい」という言葉を実現するため、今後も挑戦を続けていくことでしょう。
SAINT(セイント)の職業・年収は?
SAINT選手の職業や年収については、以下の情報が確認されています。
確認されている活動
- 元職業: 米海兵隊員として横須賀基地に勤務(2021年時点では現役、2025年時点では退役)
- 格闘技活動: Y&K MMA ACADEMY所属の総合格闘家
- 大会出場: RIZIN、DEEP、BreakingDownなどに参戦
ハードな仕事終わりでもスケボーに乗って颯爽とジムへ。
疲労は微塵も感じさせないというエピソードからも、海兵隊員時代は本業と格闘技の両立に全力で取り組んでいた様子が窺えます。
現在の収入源については公表されていませんが、格闘技イベントへの出場料などを得ているものと思われます。
SAINT(セイント)の家族や彼女は?
SAINT選手の結婚歴・交際相手についての情報は公表されていません。
6人兄弟の末っ子として生まれたことは分かっていますが、家族の詳細やプライベートについては明かされていません。
現在は格闘技に集中している印象で、プライベートについての発信は控えられているようです。
その他ブレイキングダウン選手が気になった方は以下ページでまとめてるので、合わせてご覧ください!
こちらでは、ブレイキングダウン関連選手の事件録をまとめております。
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まとめ:SAINT(セイント)の価値はパワーと誠実さの融合にある
引用元:YouTube【朝倉未来 Mikuru Asakura】
SAINT選手は、「ブラックアナコンダ」の異名を持ち、元米海兵隊員として横須賀基地で勤務していた経歴を持つ異色のファイターです。
2021年1月から格闘技を始め、わずか5ヶ月後にはプロデビューを果たし、ベテラン選手相手に右フック1ラウンド43秒KOという鮮烈なスタートを切りました。
BreakingDownでは2連敗と厳しい結果が続いていますが、常軌を逸したパワーに見合う選手はおらず、闘いの場を公式戦に求めたという経緯からも分かる通り、圧倒的なフィジカルの強さを持っています。
海兵隊員時代に培われた精神力と、長い日本での生活によって礼儀や謙虚さ、奥ゆかしさが身に染みついた人柄こそがSAINT選手の最大の魅力です。
Y&K MMA ACADEMYで鍛錬を積み、
「横須賀の食べ物や文化、異国の地から来た僕に家族のように接してくれる人が好き。第二の故郷に錦を飾りたい」
という思いを胸に戦う「ブラックアナコンダ」SAINT選手の今後の活躍から、目が離せません!