試合後の騒動が物議
引用元:BREAKING DOWN
2024年3月2日に開催された格闘技イベント『BreakingDown15』(プリズムホール)で、衝撃的な事件が起きた。
DEEP対抗戦に参戦し、死闘を繰り広げたとしぞうが、試合後に控室裏で“沖縄喧嘩自慢”の一人に絡まれ、失神するという前代未聞のトラブルに見舞われたのだ。
としぞうを突き飛ばし、パンチを浴びせたのは、沖縄勢を率いる龍志(りゅうじ)。
この行動はSNSを通じて瞬く間に拡散され、ネット上では「さすがにあかん」「これは傷害事件だ」と批判が殺到した。
DEEP対抗戦で激闘直後の悲劇
引用:Encount
今大会でのとしぞうは、「DEEP対抗戦2」にてBreakingDown代表として登場。
対戦相手は、実力派の加藤瑠偉(DEEP所属)だった。
激戦の末、延長戦で惜しくも敗れたものの、気迫溢れる戦いぶりは観客の心を掴んだ。
しかし、戦いを終えて間もない裏方の舞台で、としぞうは予期せぬアクシデントに見舞われることとなる。
龍志の挑発と衝突の一部始終
引用元:X@ryuji__king
BreakingDown公式TikTokにアップされた映像には、沖縄勢のリーダー・龍志が「試合お疲れさんなんだけど、北海道に負けたことさ」と声をかけるシーンが収められている。
としぞうは北海道の喧嘩自慢勢をまとめる存在であり、過去にはYouTubeチャンネル「朝倉未来チャンネル」でも、沖縄チームとの対立が描かれていた。
挑発に対して、としぞうは「お前弱いやん!」と反論し、龍志が「負けた直後で…」と応じたことで口論が激化。
としぞうが「お前やってみろや!」とさらに挑発を返し、両手で龍志を突き飛ばした次の瞬間、龍志が反撃。
としぞうの腹部に前蹴り、さらにワンツーを浴びせると、としぞうはその場に崩れ落ち、失神状態となった。
動画拡散と炎上、非難の声多数
この一部始終を収めた動画は瞬く間にSNSで拡散され、「龍志、出禁にすべき」「暴力が許されるのはリングの上だけ」といった批判が寄せられた。
同じ大会で対抗戦に出場したBreakingDown選手のよーでぃーも「頑張って戦ったとしぞうが可哀想」と擁護の声を上げた。
才賀紀左衛門も、「これは完全に傷害事件。運営にも謝罪されたが、エンタメの枠を越えている」と強く非難。
自らがとしぞうの指導をしていたこともあり、その怒りは深い。
当事者たちの反応
事件の翌日、としぞうは自身のYouTubeチャンネルを更新。
「俺も試合直後で警戒が甘かった」「まさか試合後にやられるとは」と語りながらも、「ブレイキングダウンだし、もらった俺が悪いな」と、ある意味“受け入れる”姿勢を見せた。
さらに、「あいついつかしばくだけだから」「ダメージは全然ない」と、元気そうな様子も見せ、ファンを安心させた。
一方の龍志も、X(旧Twitter)上で「お騒がせしてすみませんでした。相手方や関係者に謝罪します」と投稿。形式的ながらも謝罪を表明した。
BreakingDown出場選手たちの立ち位置と反応
今回の一件には、多くのBreakingDownファン、そして関係者が大きな関心を寄せている。
中でも特に注目を集めたのは、としぞうと龍志がそれぞれの「喧嘩自慢」地方代表として出場していたことだ。
龍志はBreakingDown13のオーディションに登場し、“沖縄最恐”の異名を取った人物。
荒々しい言動や挑発的な態度が賛否を呼んだが、そのキャラクターが番組内で際立っていたことも事実。
一方のとしぞうは、北海道喧嘩自慢として登場。
元暴走族という経歴を活かし、仲間たちと共にBreakingDownのリングで活躍を続けていた。
今回の対抗戦でもその根性を見せていたばかりだった。
この2人の因縁は、BreakingDownのYouTube企画「喧嘩自慢日本一決定戦」でも注目されていた因縁であり、ファンの間では“やはり火種がくすぶっていたか”との声もある。
今後の運営方針とエンタメの線引き
このような事件が起きたことで、改めて問われているのが「ブレイキングダウンにおけるエンタメと暴力の境界線」だ。
リングの中では拳で語り合うことが許されても、控室や試合後の暴力は、いかなる事情があれど看過されるべきではない。
才賀紀左衛門の言うように、「これは許してはいけないライン」なのだ。
運営側も今後、オーディションや会場内の警備体制を強化すると予想される。
また、選手同士の因縁が過熱しすぎないようなマネジメントが求められている。
まとめ:エンタメの中にある“リアル”の重み
BreakingDownはこれまでも、朝倉未来を中心に格闘技の面白さ、リアルな対人戦の緊張感、そして“人間ドラマ”を描くエンタメとして急成長を遂げてきた。
しかし、その魅力の裏には、常に「リアル」と「演出」の境界線がつきまとう。
今回の事件は、その危うさが顕在化した瞬間でもあった。
今後、選手たちが安心して実力を発揮できる環境をどう作っていくのか、そして視聴者にとっての“観る格闘技”として、どのような未来を描いていくのか。
BreakingDownの進化は、まさに今、問われている。