皆さんは、カリスマホストと格闘家として、異色の経歴を持つ咲人(さきと)さんをご存知ですか?
年商1億7,400万円を誇るトップホストでありながら、商売道具でもある顔を傷つけるリスクを顧みず、2022年7月のブレイキングダウン5に初挑戦。
その後も数々の名勝負を繰り広げ、ファンの心をつかみ続けてきましたが、2025年のブレイキングダウン15を最後に引退を表明しました。
彼が歩んできた波乱万丈の人生、ホストとしての成功、格闘技への挑戦の理由、そしてこれからの夢とは?
本記事では、咲人さんのプロフィールや生い立ち、ブレイキングダウンでの戦績、ホスト業や年収、彼女、引退後の展望まで、たっぷりご紹介します!
咲人のwiki風プロフィール
引用元:TOP DANDY HP
本名 | 不明(苗字は李) |
生年月日 | 1996年12月7日 |
身長 | 170cm |
体重 | 61kg |
出身地 | 韓国 |
出場階級 | バンタム・フェザー級 |
格闘技歴 | 極真空手(6年・黒帯) |
咲人さんは韓国出身で日本育ち。1996年生まれの28歳(2025年4月現在)です。
主にバンタム級で戦っていましたが、ブレイキングダウン15では、フェザー級へ1階級上げ、カウアン・オカモト選手と対戦しています。
その他ブレイキングダウン選手が気になった方は以下ページでまとめてるので、合わせてご覧ください!
咲人の生い立ちとは?
韓国出身の咲人さんの生い立ちや、ホストとして成功した彼がなぜブレイキングダウンに出場したのか気になる方も多いのではないでしょうか?
こちらの章では、咲人さんの歩んできた道のりについてお伝えします。
引用元:Instagram sakito1207x_x(1歳の頃)
韓国から来日した幼少期
咲人さんは、韓国人のご両親のもと、韓国で生まれました。
5,6歳の頃に両親の仕事で来日し、韓国と日本を行ったり来たりしながらの幼少期を過ごしたそうです。
子どもの頃は、韓国人ということへの偏見や差別を受ける事も多く、いじめに負けない強い子になって欲しいと願う父親の勧めで、空手を始めました。
実は、極真空手を6年間続け、黒帯(初段)まで取得しています。
小さい頃から本格的に空手を学んだ技術と精神力が、現在の格闘技での活躍にもつながっているのでしょう。
長野県北佐久郡にある山崎塾という教室で、弟のスンギさんと一緒に空手を習い、家では空手で弟をよく泣かせていたと話しています。
咲人さんは、体は小さかったけれど、すばしこくて蹴りが強かったそうですよ。
また、小学校から高校までサッカーにも打ち込み、活発で運動能力の高い少年だったようです。
初めての挫折
空手やサッカーを続けていた咲人さんですが、将来の夢は競艇選手でした。
競艇選手になるには養成学校に入る必要があり、中学・高校で計4回入学試験を受けましたが合格できませんでした。
ちなみに、ボートレーサー養成学校の入学試験は倍率20~30倍、合格率2.5~5%。大学受験などと比べてもはるかに難関受験だそうです。
咲人さんはこの失敗で人生の挫折を初めて味わったと言っていますが、これは本当に狭き門ですね。
さらに咲人さんは高校1年生の時にギラン・バレー症候群を発症。
半年以上の入院を余儀なくされ、高校も中退することになりました。
ホストの道へ
引用元:X 咲人 S PiDA
退院しても、手足に力が入らない日々が続いていた咲人さんは、体力が必要な現場仕事ができませんでした。
そんな時に、高校時代の先輩に誘われ名古屋のホストクラブで働き始めます。
しかし、名古屋の店はブラックだったそうで、1年で辞め、歌舞伎町で働くため上京しました。
2018年2月、milkから業界ナンバー1で覇者の城と言われる「TOP DANDY」に移籍。
移籍3年目には年間売上1億7400万円をという記録を打ち立てるなどして、ホスト界の頂点に立ち、その人気は不動のものとなりました。
2023年7月には、TOP DANDYを卒業し、自身でプロデュースしたホストクラブ「S PIDA(エスピダ)」をオープンしています。
S PIDAでは、ブレイキングダウンで活躍しているこめおさんも、ホスト志願者の面接に携わるなど協力しているようですよ。
ブレイキングダウンへ出場した思いとは?
ホストとして成功を収めていた咲人さんがブレイキングダウンに出場した理由は、「ホストへの偏見をなくしたい」という強い思いからです。
「日本人が好き」と語る咲人さん。小さい頃から、韓国人というだけで理不尽な扱いを受けてきた悔しさや悲しさがあるからこそ、ホストを差別する人も嫌で許せない。
ブレイキングダウンでは、様々な偏見や差別に対して立ち向かう姿を多くの人に見て欲しいという願いを持って挑んでいます。
咲人のブレイキングダウン戦績
咲人選手はブレイキングダウンで計6試合に出場し、3勝2敗1無効試合という戦績を残しています。
勝敗 | 対戦相手 | 結果 | 大会 | 開催日 | 備考 |
勝 | カウアン・オカモト | 判定(5-0) | ブレイキングダウン15 | 2025年3月2日 | 有終の美 |
- | レオ | ノーコンテスト | ブレイキングダウン11 | 2024年2月18日 | 延長戦で頭部強打し中断 |
敗 | 黒石高大 | 判定(0-3) | ブレイキングダウン8 | 2023年5月21日 | 日韓対決 |
勝 | 高垣勇二 | 判定(4-0) | ブレイキングダウン7 | 2023年2月19日 | 気迫の勝利 |
勝 | Rin | 判定(5-0) | ブレイキングダウン6 | 2023年11月3日 | 2度のダウン奪取 |
敗 | 山川そうき | 判定(0-5) | ブレイキングダウン5 | 2022年7月17日 | 坊主&タトゥー禊で話題 |
ブレイキングダウン5 vs 山川そうき
引用元:X【BreakingDown / ブレイキングダウン】
2022年7月開催のブレイキングダウン5は、咲人選手にとって、ブレイキングダウン初出場の試合。
オーディションでは、山川そうき選手に「ホストはゴミの職業」と煽られ「そのイメージを変えたくてここに来てる」と反論。2人の試合が決定しました。
イケメン対決と言われたこの試合は、咲人選手は極真空手出身、山川選手は少林寺拳法インターハイ優勝経験者。極真空手対少林寺拳法の対決にもなりました。
試合は両者譲らず意地を見せますが、残り10秒あたりから、山川選手のパンチが咲人選手の顔面をとらえ始めます。
咲人選手は倒れず持ち堪えましたが、結果は判定0-5で惜しくも敗れました。
試合前にはSNSで「負けたら坊主&タトゥー」という約束を交わしており、敗戦後は実際に坊主頭となり「負け犬」と書かれたタトゥーを首に入れる禊(みそぎ)をYouTubeで公開。
禊とはいえ、「坊主でもイケメンすぎる」と話題になりました。
ブレイキングダウン6 vs Rin
引用元:YouTube(【公認切り抜き】BDFAN)
ブレイキングダウン6では、オーディションにひな壇で登場した咲人選手。
前回大会で山川選手に負けたのにひな壇に座ってるのが気に食わない、と乗り込んできたRin選手と対戦が決まりました。
Rin選手はTiktokのフォロワーが30万人。女性のフォロワーが多く、気づいたら「彼女14人」と豪語するインフルエンサーです。
咲人選手は、ホストの先輩であるYUSHI選手にトレーニングしてもらい、絶対に勝つ決意で挑みました。
試合は、咲人選手が極真空手仕込みのキックとパンチで2度のダウンを奪い、判定5-0で圧勝。
Rin選手は目じりが切れ、顔が血だらけに。咲人選手の実力が際立った戦いになりました。
ブレイキングダウン7 vs 高垣勇二
引用元:note 暇士ひであき(hide)/ただただ生きる
2023年2月開催のブレイキングダウン7では、アウトサイダー出身の高垣勇二選手と対戦。
「山川そうき選手に負けている者同士どうですか?」と咲人選手からの指名でした。
さらに、高垣選手はSNSでホストに対して偏見を持っている発言をしており、咲人選手はそのことに対しても怒りがあったようです。
試合は、咲人選手のアグレッシブな攻めに対し、高垣選手はカウンターを狙っているようで少し手数が少ない展開になりました。
結果は判定4-0で咲人選手の勝利。元アウトサイダー選手に気迫で迫り、ホストのイメージを覆す勝利となりました。
また、咲人選手の技術力が上がってきたと評価するコメントも多く見られた1戦でした。
ブレイキングダウン8 vs 黒石高大
引用元:バトル・ニュース
2023年5月のブレイキングダウン8では、「濱の狂犬」黒石高大選手と日韓対決に挑みました。
咲人選手は「韓国で生まれ、日本で育ち、ずっと韓国人として生きてきた」と自身のルーツを語り、韓国代表として出場。
試合は僅差でしたが、黒石選手が咲人選手の攻撃を封じ込める場面が多く、判定0-3で咲人選手の敗戦となりました。
咲人選手は試合後、「今までの試合の中で一番冷静だったのに悔しい」と語り、「もっと強くなります」と、次戦への意気込みを語りました。
ブレイキングダウン11 vs レオ
引用元:GONG
2024年2月のブレイキングダウン11では、オーディション段階からレオ選手が咲人選手に頭突きするなど、激しい因縁が生まれていました。
2人はSNSでも挑発を繰り返し、試合前日のフェイスオフ、レオ選手が咲人選手の背後から不意打ちの蹴りを入れた行為には、視聴者から厳しい批判が上がっていました。
試合は、第1Rはドロー。延長戦では咲人選手がダウンを取るなど優勢でしたが、レオ選手が突進から右ストレートを放ち、両者がもつれて倒れ込みます。
この時、レオ選手の右ヒジが咲人選手を押す形となり、咲人は後頭部を強打して失神。すぐに担架で運ばれ、試合はノーコンテストとなりました。
試合中にはレオ選手が金的をして咲人選手が苦しむ場面があり、他にも、倒れて失神した咲人選手にレオ選手が中指を立てて侮辱する行為も見られました。
咲人選手は、この試合でブレイキングダウンを最後にしたい希望もあったのですが、あまりにも後味の悪い試合となってしまい、悔しさを堪えきれないようでした。
特に、失神した自分へ中指を立てて侮辱した行為については、強い口調で「絶対許せない」と切り捨てました。
ブレイキングダウン15 vs カウアン・オカモト
引用元:バトル・ニュース
2025年3月のブレイキングダウン15では、カウアン・オカモト選手と対戦。イケメン対決として注目を集めました。
実はこの2人、ブレイキングダウン13で対戦が決定していましたが、カウアン選手の怪我により中止になっていたのです。
ブレイキングダウン13のオーディションでは、咲人選手がジャニーズ問題でカウアン選手を煽るなど、非常に強い確執がありました。
咲人選手は、このBD15大会でブレイキングダウンを引退を表明しており、最後の対戦相手として、対決を果たせなかったカウアン選手を指名したのです。
試合は、両者が積極的に攻撃しましたが、1Rでの判定は1人が咲人選手、4人がドローで延長戦となりました。
延長戦では、カウアン選手が前蹴り、咲人選手はヒザ蹴りとパンチで前に出続けます。打ち合いの中でカウアンの前蹴りがローブロー(急所)となり、一時中断する場面も。
試合が再開すると、咲人選手が右ストレートをヒットさせます。KOとはなりませんでしたが、判定5-0で咲人選手が勝利。
咲人選手の気持ちが前面に出た力強い試合は、ブレイキングダウン引退試合にふさわしい戦いとなりました。
試合を終えた咲人選手は、ブレイキングダウンという存在やスタッフ、仲間やファン、家族など、全ての人へ感謝の気持ちを表し、「青春だった」と語っています。
その他ブレイキングダウン選手が気になった方は以下ページでまとめてるので、合わせてご覧ください!
咲人の職業・年収は?
咲人さんは2023年7月末、5年半在籍した歌舞伎町の有名ホストクラブ「TOP DANDY」を卒業しています。
現在は、自らがオーナー兼プロデューサーを務める新店舗「S PIDA(エスピダ)」を立ち上げ、店舗運営やスタッフ育成に力を注いでいます。
年収面では、「TOP DANDY」時代の2021年には年間売上1億7,400万円、推定年収1億2,180万円という圧倒的な実績を誇り、月間最高売上は5,100万円。
ブレイキングダウンに出場し始めた2022年にも、年間1億5000万円超えの記録を打ち立てています。
ブレイキングダウンを引退し、ホストとしてもプレイヤーから経営者となった現在、これまで以上に幅広くビジネスに力を注いでいくことでしょう。
咲人さんの主な収入源
- 店舗売上からのオーナー報酬
- YouTubeチャンネル「咲人ちゃんねる」からの広告収入(フォロワー52,000人)
- 美容サロン経営
- アパレルブランドのプロデュース
咲人の家族や彼女は?
引用元:Instagram sakito1207x_x
咲人さんの家族構成は、父・母・弟・妹の5人家族。
写真は、家族で草津温泉へ旅行した時の様子で、弟のスンギさんはブルーベリー摘みに行っていて参加できなかったそうです。
ご両親はブレイキングダウンに出場する咲人選手の試合を応援に来たり、スンギさんは恋愛リアリティ番組「ラブ トランジット」に出演しており、SNSでは兄弟共演する姿がよく見られています。
咲人さんはSNSに、「韓国人の母は日本語も分からないのに父の仕事の都合で日本にきて僕ら兄弟を育ててくれた、偉大な母。愛してるよ」と投稿しています。
日本に来た当初、苦労も多かったお母さんを見ていたのでしょうね。
彼女については、2022年8月週刊文春などでセクシータレントの明日花キララさんとの親密な関係が報じられたことがあります。
仲良く手をつなぐ写真などが撮られましたが、お互いに「交際はしていない」と明言。
好みの女性のタイプについて、年上のしっかりした女性と話している咲人さん。
彼女がいても、職業柄、女の子との交際をオープンにするのは難しいのではないでしょうか。
まとめ
咲人さんは、韓国出身・日本育ちのカリスマホストであり、ブレイキングダウンでも女性ファンから大人気のファイターです。
人種や病気、挫折を乗り越えてきた強さ、そして周囲への優しさや感謝を忘れない人柄。そんな咲人さんだからこそ、多くの人が応援したくなるのでしょう。
ブレイキングダウン引退後は、「やりたいことを形にしていきたい」と語る咲人さん。これからも仲間やファンへの感謝を胸に、きっと新しいステージで輝き続けてくれるはず。
これから先、どんな新しい景色を見せてくれるのか、とても楽しみですね!