皆さんは、井上尚弥をご存知でしょうか?
数々のビッグマッチを制し、今や格闘技ファンではなくてもその名を知っているでしょう。
この記事では、日本ボクシング界の最高傑作と言われる井上尚弥の戦績、年収、結婚などについて紹介します。
井上尚弥のwiki風プロフィール
引用元:The answer
本名 | 井上 尚弥(いのうえ なおや) |
生年月日 | 1993年4月10日(31歳) |
出身地 | 神奈川県座間市 |
通称 | モンスター(怪物) |
身長 | 165cm |
体重 | 55kg |
階級 | スーパーバンタム級 |
スタイル | ボクシング |
井上尚弥は、1993年生まれの31歳(2025年1月時点)で、ボクシング史上2人目の2階級四団体統一王者です。
世界で最も権威あるアメリカのボクシング雑誌「ザ・リング」のPFP(パウンド・フォー・パウンド)で日本人初の1位を獲得しています。
PFPは異なる階級の選手が、もしも同じ階級だったら誰が一番強いかをランキングしたものです。
井上尚弥の経歴
井上尚弥は父・真吾さんの影響で小学1年生でボクシングを始めました。
弟の拓真も兄・尚弥の後を追うように幼稚園の頃にボクシングを始めています。
井上尚弥は中学時代から全国大会で頭角を現しました。
相模原弥栄高校に進学後、アマチュアボクサーとして驚異的な成長を遂げます。
高校1年で全国三冠を達成し、国際大会でも活躍。
しかし、6度の敗北も経験しており、特に世界ユース選手権でのキューバ選手との対戦は0-11という完敗でした。
これらの挫折が、後の「モンスター」誕生の礎となったのです。
2012年、大橋ボクシングジムに入門し、契約書には「強い選手と戦う」という自身の希望を盛り込み、世界最短記録での王座獲得を宣言します。
プロテストではB級ライセンスを取得しましたが、特例でA級が認められ、25年ぶり7人目、10代では初のA級デビューを果たしました。
デビュー戦は地上波で中継され、4回TKO勝利し、わずか3か月でOPBFランク入りを果たし、プロでの快進撃が始まったのです。
井上尚弥の獲得ベルト
引用元:デイリースポーツ
- WBAスーパー世界スーパーバンタム級王座
- WBC世界スーパーバンタム級王座
- IBF世界スーパーバンタム級王座
- WBO世界スーパーバンタム級王座
- WBC世界ライトフライ級王座
- WBO世界スーパーフライ級王座
- WBA世界バンタム級王座
- WBC世界バンタム級王座
- IBF世界バンタム級王座
- WBO世界バンタム級王座
井上尚弥の戦績
勝敗 | 対戦相手 | 時間 | 日付 | 備考 |
---|---|---|---|---|
– | サム・グッドマン | 試合前 | 2025年1月24日 | WBA・WBC・IBF・WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチ |
勝 | テレンス・ジョン・ドヘニー | 7R 0:16 TKO | 2024年9月3日 | WBA防衛2・WBC防衛3・IBF防衛2・WBO防衛3 |
勝 | ルイス・ネリ | 6R 1:22 TKO | 2024年5月6日 | WBA防衛1・WBC防衛2・IBF防衛1・WBO防衛2・WBCダイヤモンド王座獲得 |
勝 | マーロン・タパレス | 10R 1:02 KO | 2023年12月26日 | WBA・WBC・IBF・WBO世界スーパーバンタム級王座統一戦 WBC防衛1・WBO防衛1 WBA・IBF・リングマガジン王座獲得 |
勝 | スティーブン・フルトン | 8R 1:14 TKO | 2023年7月25日 | WBC・WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチ |
勝 | ポール・バトラー | 11R 1:09 KO | 2022年12月13日 | WBA・WBC・IBF・WBO世界バンタム級王座統一戦 WBA防衛8・WBC防衛1・IBF防衛6・WBO獲得 |
勝 | ノニト・ドネア | 2R 1:24 TKO | 2022年6月7日 | WBA・WBC・IBF世界バンタム級王座統一戦 WBA防衛7・WBC獲得・IBF防衛5 |
勝 | アラン・ディパエン | 8R 2:34 TKO | 2021年12月14日 | WBA防衛6・IBF防衛4 |
勝 | マイケル・ダスマリナス | 3R 2:45 TKO | 2021年6月19日 | WBA防衛5・IBF防衛3 |
勝 | ジェイソン・モロニー | 7R 2:59 KO | 2020年10月31日 | WBA防衛4・IBF防衛2 |
勝 | ノニト・ドネア | 12R 判定3-0 | 2019年11月7日 | WBA・IBF世界バンタム級王座統一戦 WBA防衛3・IBF防衛1 / WBSS決勝 |
勝 | エマヌエル・ロドリゲス | 2R 1:19 TKO | 2019年5月18日 | IBF世界バンタム級タイトルマッチ WBA防衛2 / WBSS準決勝 IBF・リングマガジン王座獲得 |
勝 | ファン・カルロス・パヤノ | 1R 1:10 KO | 2018年10月7日 | WBA防衛1 / WBSS1回戦 |
勝 | ジェイミー・マクドネル | 1R 1:52 TKO | 2018年5月25日 | WBA世界バンタム級タイトルマッチ |
勝 | ヨアン・ボワイヨ | 3R 1:40 TKO | 2017年12月30日 | WBO防衛7 |
勝 | アントニオ・ニエベス | 6R 終了 TKO | 2017年9月9日 | WBO防衛6 |
勝 | リカルド・ロドリゲス | 3R 1:08 KO | 2017年5月21日 | WBO防衛5 |
勝 | 河野公平 | 6R 1:01 TKO | 2016年12月30日 | WBO防衛4 |
勝 | ペッバーンボーン・ゴーキャットジム | 10R 3:03 KO | 2016年9月4日 | WBO防衛3 |
勝 | デビッド・カルモナ | 12R 判定3-0 | 2016年5月8日 | WBO防衛2 |
勝 | ワーリト・パレナス | 2R 1:20 TKO | 2015年12月29日 | WBO防衛1 |
勝 | オマール・ナルバエス | 2R 3:01 KO | 2014年12月30日 | WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ |
勝 | サマートレック・ゴーキャットジム | 11R 1:08 TKO | 2014年9月5日 | WBC防衛1 |
勝 | アドリアン・エルナンデス | 6R 2:54 TKO | 2014年4月6日 | WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ |
勝 | ヘルソン・マンシオ | 5R 2:51 TKO | 2013年12月6日 | OPBF東洋太平洋ライトフライ級王座決定戦 |
勝 | 田口良一 | 10R 判定3-0 | 2013年8月25日 | 日本ライトフライ級タイトルマッチ |
勝 | 佐野友樹 | 10R 1:09 TKO | 2013年4月16日 | |
勝 | ガオプラチャン・チュワタナ | 1R 1:50 KO | 2013年1月5日 | |
勝 | クリソン・オマヤオ | 4R 2:04 KO | 2012年10月2日 | プロデビュー戦 |
井上尚弥の戦績は、脅威の28戦28勝(25KO)無敗です。
2012年からプロデビューしてから負けなしで、4階級で世界王座を獲得し、バンタム級とスーパーバンタム級では4団体統一を達成しました。
これはアジア人初、史上2人目の快挙となります。
世界中のボクシングファンから「モンスター」の異名で呼ばれ、まさに現代ボクシング界の至宝と言えるでしょう
ノニト・ドネア1戦目
引用元:毎日新聞
2019年11月7日、さいたまスーパーアリーナで行われた井上尚弥vsノニト・ドネアの一戦は、ボクシングファンの記憶に深く刻まれる名勝負となりました。
両者合わせて880発ものパンチが繰り出された激闘は、まさに一進一退の攻防でした。
井上尚弥は2Rに右目尻を切り、右目眼窩底と鼻を骨折という窮地に陥り、苦戦を強いられます。
しかし、6R以降の両者の的中率の変化が見られます。
井上が53%を維持したのに対し、ドネアは43%から26%まで急落。
これは井上の持久力の高さを示しています。
最終的に井上は11R、左ボディブローでダウンを奪い、判定勝利を収めました。
この試合は、明確なクリンチがほとんどなく、真っ向勝負で世界最高峰の技術を持つ2人の戦いが高く評価され、年間最高試合に選ばれています。
ノニト・ドネア2戦目
引用元:中日スポーツ
2022年6月7日、さいたまスーパーアリーナで行われた井上尚弥vsノニト・ドネアの再戦は、予想を覆す展開となりました。
初回から井上の右ストレートがドネアの左テンプルを捉え、ダウンを奪います。
2Rに入ると、井上は猛攻を仕掛け、わずか1分24秒でTKO勝利を収めました。
この試合で興味深いのは、井上が父に「2ラウンドはいかない」と宣言していたことです。
しかし、試合の流れに乗った井上は、自身の言葉に反して攻撃の手を緩めませんでした。
この圧倒的勝利により、井上は日本人初の3団体統一を達成。
「4団体統一という目標に向けての通過点」と語る井上の次なる挑戦に、ボクシング界の注目が集まりました。
【バンタム級4団体統一】バトラー戦
引用元:THE DIGEST
2022年12月13日、東京・有明アリーナで行われた試合で、井上尚弥はポール・バトラーを11R1分9秒でKO勝利します。
これにより、バンタム級で4団体統一を達成しました。
この快挙は、軽量級初、アジア人初、そして世界で9人目という偉業でした。
しかも、4団体すべてをKOで獲得したという前例のない記録です。
この勝利で、井上は「結局、誰が一番強いのか」という問いに明確な答えを示しました。
試合後、4本のベルトを手にした井上は、「4団体統一は通過点に過ぎない」と述べ、さらなる高みを目指す姿勢を見せたのです。
【スーパーバンタム級4団体統一】タパレス戦
引用元:中日スポーツ
2023年12月26日、井上尚弥はバンタム級に次ぐ2階級で4団体統一戦に挑みます。
対戦相手は、WBA・IBF世界スーパーバンタム級王者のマーロン・タパレスです。
試合は予想以上の接戦となり、タパレスの巧みな防御に井上が苦戦する場面も見られましたが、10RにKO勝利を収め、スーパーバンタム級4団体統一王者の座に就きました。
これにより、井上尚弥は史上2人目となる2階級での4団体統一を達成。
バンタム級に続く快挙で、わずか1年足らずで2階級制覇を成し遂げました。
日本人因縁のネリ戦
引用元:number
東京ドームで34年ぶりに開催された世界タイトルマッチ。
井上尚弥はスーパーバンタム級4団体統一王座の初防衛戦に挑みました。
対戦相手のルイス・ネリは、かつて山中慎介との因縁の試合で物議を醸した選手です。
試合は波乱の幕開けとなり、1Rで井上が左フックでキャリア初のダウンを喫します。
しかし、冷静さを失わず2Rで巻き返し、6RにTKO勝利を収めました。
試合後、井上は「倒した瞬間はいつになく最高の瞬間だった」と喜びを語り、ファンへの感謝を示しました。
2025年1月24日 井上尚弥vsサム・グッドマン
引用元:日刊スポーツ
2025年1月24日、東京・有明アリーナで井上尚弥vsサム・グッドマン戦が行われます。
当初12月24日に予定されていましたが、グッドマンの左目上部の負傷により延期となりました。
この試合、グッドマンは井上にとって過去最強の相手と評する声もあります。
スピードとパンチ精度が高く、ディフェンス技術も優れているとされ、打たれ強さと気持ちの強さも持ち合わせています。
またしても、井上尚弥の早期KO勝利となるのか要チェックです!
その先には、井上尚弥VS中谷潤人戦が実現するのか。
両者の実力と人気を考えると、日本ボクシング史上最大級の試合になること間違いなしです。
早ければ来年末にも実現するかもしれません。
ファンにとって、この夢の対決の行方からも目が離せません。
井上尚弥の年収は?
ファイトマネーだけで、生涯獲得額は36億円以上に達しているとされています。
2024年5月に行われたルイス・ネリ戦では10億円を超えたと報じられています。
さらに、現在は7社と契約を結ぶスポンサー収入やCM出演料、テレビ出演料も加えると、年収は20億円を超えていそうです。
ボクシング界では珍しく、スポンサー料がファイトマネーに匹敵する規模になっているとも言われています。
井上尚弥の収入は今後も増加傾向にあり、その総額は100億円を突破する日も近いかもしれません。
井上尚弥は結婚してる?
引用元:報知スポーツ
井上尚弥は2016年12月1日に高校時代からの同級生である井上咲弥さんと7年間の交際を経て結婚しています。
二人の間には3人の子供がいます。
長男の明波くんは2017年10月5日生まれで、長女は2019年12月9日、次女は2021年4月14日生まれです。
長女と次女の名前が公表されていないものの、試合用トランクスに「AAA」とあることから頭文字が「A」であると思われます。
守るべき家族の存在が、彼の闘志をより一層燃え上がらせているようです。
まとめ
引用元:J-CASTニュース
今回は、井上尚弥の経歴や戦績、年収などについて紹介しました。
直近、2025年1月24日にはサム・グッドマン戦が予定されています。
どんな試合が見られるのか、ワクワクが止まりせん。
また、今年の年末には、中谷潤人との対戦が実現するのか、ボクシング史上初の3階級4団体王者を獲得するのか、これからの井上尚弥の活躍にも期待しましょう!