皆さんは、”暗闇を照らす男”としてブレイキングダウンで活躍するカウアン・オカモトさんをご存じですか?
カウアンさんは、元ジャニーズJr.という格闘技とは無縁の世界から、ブレイキングダウンの舞台へ飛び込んできました。
日本とブラジル、2つのルーツを持つ彼は、ジャニーズ事務所を退所した後も音楽活動に打ち込み自分の夢を追い求めています。
ブレイキングダウンには、音楽だけでなくリングの上からも悩みを抱える人々に勇気を与えられたらとの思いを持ってチャレンジ。
ブレイキングダウン12では、BDが生んだスター・こめお選手に勝利し、その存在感を増しています。
本記事では、カウアン・オカモトさんのプロフィールや生い立ち、ブレイキングダウンでの戦績、仕事や年収、家族・恋愛事情まで、徹底解説します!
カウアン・オカモトのwiki風プロフィール
カウアンさんは、朝倉未来さんらと同郷の、愛知県豊橋市出身。
日本とブラジルにルーツを持つアーティストで、2024年3月、ブレイキングダウン11.5で格闘技デビュー。
ブレイキングダウンでは、柔道と、ブラジルの伝統的格闘技”カポエイラ”を活かし、音楽と格闘技で日本とブラジルの架け橋になりたいという希望を持っています。
引用元:X【KAUAN OKAMOTO】
本名 | 岡本カウアン |
生年月日 | 1996年5月24日 |
身長 | 170cm |
体重 | 62~66kg |
出身地 | 愛知県豊橋市 |
出場階級 | フェザー・ライト級 |
格闘技歴 | 柔道・カポエイラ |
その他ブレイキングダウン選手が気になった方は以下ページでまとめてるので、合わせてご覧ください!
カウアン・オカモトの生い立ちとは?
こちらの章では、カウアンさんの波乱万丈の人生についてお伝えします。
幼少期
引用元:AERA DIGITAL
カウアンさんは愛知県豊橋市生まれ。ご両親は日系ブラジル人3世で、日本に出稼ぎに来ていたお母さんが18歳の時にカウアンさんを妊娠。
2人ともまだ若く、ブラジルに住むお互いの家族からは結婚に反対されるなど、一度は中絶を考えたそうですが、大切な命の出産を決意。結婚し日本で生活する道を選びました。
カウアンさんは、日本語がほとんど話せないご両親のもと、日系人が多く住む団地で育ちました。
保育園に通い始め日本語がわかるようになると、両親の役所や病院への通訳もこなすなど、幼い頃から家族を支えていたそうです。
「いじめ」という言葉は被害者っぽくて好きではないと話すカウアンさんですが、学校では周囲に馴染めず、友達は多くなかったといいます。
インタビューなどでは、日本人かブラジル人か、どちらかのコミュニティを選ぶ子供たちが多い中、何か違うような気がしてその選択ができなかったと話しています。
音楽で成り上がりたい
小学4年生の時、CMで流れていた小田和正さんの「言葉にできない」を聞いて、自分の気持ちとリンクすると思ったことがきっかけで、音楽に目覚めました。
カウアンさんが地元の豊岡中学校に入学した当時は、世界中でR&Bが大ブーム。ジャスティン・ビーバーさんの音楽や生い立ちに共感し、自分でも挑戦してみたいと思うようになります。
中学ではバスケット部に入りましたが、レギュラーに選ばれず嫌気がさして退部。
その後はストリートバスケ仲間と公園でたむろし、バイクで暴走したり喧嘩をしたりする毎日を送るようになり、補導されたり警察沙汰になることもあったそうです。
肝っ玉母さんのような存在のカウアンさんのお母さんは、自分たちが日本でしてきた苦労を息子にはさせたくなかったのでしょう。
公園にたむろしているカウアンさんの友達も一緒にビンタして警察に突き出すという、荒っぽい愛情を見せることもありました。
その頃、初めて自分の出生について聞いたカウアンさんは、言葉も通じず文化も全く違う日本で、子供を産み育てていく決意をした両親の苦労を知ることになります。
そして、両親へのリスペクトの気持ちがこれまで以上に強くなり、「このままでは終われない。ジャスティンのように、成り上がりたい」と、彼の人生を大きく動かす転機となったのです。
ジャニーズJr.からアーティストへ
引用元:X【Portal Okamoto Kauan】
カウアンさんは大きな心境の変化をきっかけに、お母さんと一緒に芸能事務所やモデル事務所に手当たり次第に応募。
その中で小さなモデル事務所に入ることができ、面接で「音楽がやりたい、日本とブラジルで活動したい」と熱意を伝えました。
そこで事務所の人が「ジャニーズ事務所に知り合いがいる」と、カウアンさんが音楽への思いを書いた手紙と、アカペラで歌った「ベイビー」の動画を預かってくれました。
この手紙と動画は、元男闘呼組の岡本健一さんのマネージャーに渡り、同じ「岡本」姓だったことから岡本健一さんも運命を感じ、ジャニー喜多川さんに直接手渡してくれたのです。
その結果、故ジャニー喜多川氏の目に留まり、中学卒業間近の15歳の時、直接電話でスカウトを受けます。
ジャニーズJr.時代は「Sexy Zone」のバックダンサーや、ドラマ「GTO」に出演するなど、デビューに向けて懸命に挑戦していました。
しかし活動を続けていく中で、「自分が本当にやりたい音楽ができない」との思いが強くなり、2016年に事務所を退所。
その後、多くの挫折や苦労を乗り越えながら、日本とブラジルで音楽活動を続けています。
ブレイキングダウンへ出場したきっかけとは?
引用元:YouTube【カウアン・オカモト- KAUAN OKAMOTO】
カウアンさんは、もともと格闘技が好きで、柔道やブラジルの伝統的な格闘技”カポエイラ”の経験もあり、喧嘩では負けたことがなかったそうです。
2023年には、カウアンさんが故ジャニー喜多川氏による性加害を実名で告発し、日本の芸能界に大きな衝撃を与えたことは、記憶に新しいのではないでしょうか。
事務所が性加害を認めて謝罪した後も、SNSなどで誹謗中傷が続き、「音楽だけではなかなかチャンスがもらえない」と、告発以降は芸能活動も思うように進まなかったそうです。
そんな中、2024年3月にブレイキングダウン11.5で格闘家デビューを果たします。
「暗闇をずっと歩いてきたけど、一筋の光を与えてくれたブレイキングダウンで根性を見せることで、様々なことで悩んでいる人たちに、今度は自分が勇気をあげたい」と、新しいチャレンジの場に立てたことに感謝しています。
また、「格闘家になりたいわけじゃない。自分は音楽家だし、ブラジルと日本、音楽と格闘技をつなぐ架け橋になりたい」とも語っており、ブレイキングダウンに新しい風をもたらしてくれる存在になるかもしれませんね。
今は「ブラジルからヤバいのを連れてきて、ブレイキングダウンでブラジル対抗戦をやりたい」という夢も持っているそうです。
カウアン・オカモトのブレイキングダウン戦績
カウアン・オカモト選手は、2024年からブレイキングダウンに参戦。2025年4月時点で3試合2勝1敗という戦績を残しています。
勝敗 | 対戦相手 | 結果 | 大会 | 開催日 | 備考 |
敗 | 咲人 | 延長1R 判定(0-5) | ブレイキングダウン15 | 2025年3月2日 | フェザー級(62kg以下) |
勝 | こめお | 延長1R 判定(4-1) | ブレイキングダウン12 | 2024年6月2日 | ライト級(70kg以下) |
勝 | むらけん | 延長1R KO(右ストレート) | ブレイキングダウン11.5 | 2024年3月30日 | フェザー級(66kg以下) |
ブレイキングダウン11.5 vs むらけん
引用元:X【BreakingDown / ブレイキングダウン】
カウアン・オカモト選手はブレイキングダウン11.5の公開計量でサプライズ参戦し、ミスターコンテスト世界1位のむらけん選手との対戦が決定。
身長170cmのカウアン選手に対し、むらけん選手は186cmと身長差16cmのフェザー級対決となりました。
会見では、カウアン選手「(イケメン)世界1位っていうけど、俺が出てないコンテスト」「俺が出てたらお前は2位」などと挑発。
むらけん選手も「コンテストは身長180cm以上が条件」と応酬し、格闘技の話題よりも「どちらがイケメンか」で挑発合戦が展開されました。
1Rはカウアン選手がカポエイラ仕込みのフットワークを見せ、むらけん選手が身長差を活かしたパンチで応酬。1Rの判定は、1人がむらけん選手、4人がドローで、延長戦へ。
延長でもむらけん選手がやや優勢に見えましたが、終了間際にカウアン選手がノーモーションの右ストレートをクリーンヒットさせ、劇的なKO勝利を収めました。
試合後マイクでは「去年本当にいろんなことがあって暗闇の中にいたんですけど、このチャンスを死ぬ気でつかみに来ました。チャンスを与えてくれた溝口さん、ブレイキングダウンの皆さんありがとうございます」と感謝の言葉を述べました。
さらに「おい、レオどこにいるんだよ」と呼びかけ、会見時に蹴りを入れてきたレオ選手への対戦要求もアピール。
普段は音楽活動が中心だったが「次は練習して倒してやろうと思います」と格闘家としての意欲も見せました。
試合前には、確執のあった溝口勇児COOとも「許してくれたので遺恨はない」と和解をアピールしており、話題性・インパクトともに強いデビュー戦となりました。
ブレイキングダウン12 vs こめお
ブレイキングダウン12で、カウアン選手は“闘う料理人”こめお選手と対戦。
こめお選手は、ブレイキングダウンを初期から盛り上げてきましたが、本業に専念するため休場しており、約1年ぶりの復帰戦でした。
オーディションでは、ひな壇に座ったカウアン選手。むらけん選手に勝利した後、レオ選手との対戦を希望していましたが、レオ選手が出禁になったため叶わず、こめお選手に対戦を持ちかけます。
カウアン選手は「お腹出てない?大丈夫?」と、1年ぶりのブレイキングダウンで少し太ったこめお選手を煽ると、「お前はまだひな壇は早い。ひな壇の格が落ちる」とこめお選手が苛立ちを見せました。
また、2人が交わした賭け条件も注目を集めました。
当初カウアン選手は「負けたらタトゥーを彫る」という提案をしましたが、こめお選手は「今までもそういうことを言った対戦相手はいたけど、結局みんなやらなかった」と一蹴。
代わりに「実現可能な条件として、負けた方が500万円を支払う」という勝負を持ちかけ、両者がこれを了承したことでも、話題になっていました。
さらに、前日計量のface to faceで、カウアン選手が突如こめお選手をビンタ。こめお選手も蹴りで応酬。舌戦も繰り広げられ、話題を呼んだ会見となりました。
試合前から多くの注目を集めた対戦は、カウアン選手が繰り広げるカポエイラの独特のステップと、運動能力の高さでこめお選手の攻撃をかわし、こめお選手の体力が奪われる展開。
延長に持ち込まれ、判定4-1でカウアン選手が勝利を収めました。
しかし、服を掴んで殴るなど、反則行為をしているのに、判定でカウアン選手が勝つのはおかしいと炎上。
カウアン選手は、服を掴んだ反則行為を認め、SNSで素直に謝罪しています。
負けたら500万の賭けについては、こめお選手はカウアン選手の音楽活動にも協力したいと話しているので、今後2人で有意義な使い道を考えることになっているようです。
ブレイキングダウン15 vs 咲人
引用元:ENCOUNT
ブレイキングダウン15で実現した、カウアン・オカモト選手と咲人選手の「イケメン対決」。
このカードは実はブレイキングダウン13で一度決まっていましたが、カウアン選手がオーディション中のアクシデントや過去の試合で両手を負傷し、試合が中止となっていました。
ブレイキングダウン13オーディションでカウアン選手は、こめお選手と仲のいい咲人選手から「こめおの敵討ち」として、しつこく挑発を受ける場面も。
余裕の表情で受け流していたカウアン選手でしたが、咲人選手がジャニー喜多川氏の性加害問題にまで踏み込むと状況は一変。
カウアン選手は激昂し、セキュリティが止めに入るほどの乱闘寸前の緊迫した場面となっていました。
迎えたブレイキングダウン15の前日会見。咲人選手は「君がやってる悪事、色々知ってるんだよね」と再び挑発。カウアン選手も冷静に受け止めながら、一歩も引かない姿勢を見せました。
試合が始まると、咲人選手はローキックで牽制し、カウアン選手はカポエイラキックで応戦。お互いにストレートが顔面を捉え合うなど、見応えのある攻防が続きます。
カウアン選手の前蹴りがローブローとなり一時中断もありましたが、再開後も両者とも積極的に攻め合い、判定は1人が咲人選手、4人がドローで延長戦へ。
延長戦では、もつれ合いながらもカウアン選手のストレートや前蹴り、咲人選手のローやワンツーが交錯。
再びローブローで中断する場面もありましたが、最後は咲人選手が前進し続け、判定でカウアン選手が惜敗しました。
試合後、カウアン選手は「咲人選手は気持ちが強くて、漢として本当にかっこよかった。おめでとう」と咲人選手を称賛。
「(負けたけれど)自分の中ではやり切った感がある。次にやるならレオ選手」と、次戦に意欲を見せました。
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カウアン・オカモトの職業・年収は?
カウアンさんは、2016年にジャニーズ事務所を退所。現在は、アーティストとして音楽活動に主軸を置いています。
ジャニーズJr.時代、ドラマ「GTO」やNHKの「Rの法則」に出演していた頃は、月収が100万円を超えたこともありました。
しかし、通信制高校の学費やダンスのレッスン代を稼ぐため、コンビニや牛丼屋、引越センターなどで手当たり次第にアルバイトをしていた時期もあったそうです。
2024年3月にブレイキングダウンデビューすると、知名度が急上昇。
音楽活動の収入に加え、スポンサー契約やイベント出演料、SNSの広告収入なども加わり、インフルエンサー型アーティストとして多方面からの収入を得ていると思われます。
YouTubeチャンネル登録者数:約28,200人、Instagramフォロワー:約52,000人、Xフォロワー:約25,900人
カウアン・オカモトの家族や彼女は?
引用元:YouTube【カウアン・オカモト- KAUAN OKAMOTO】
カウアンさんの家族は日系ブラジル人3世の両親、弟さんが2人いるそうです。
両親は、カウアンさんが15~16歳の頃に離婚。しかし、ブレイキングダウン15の試合には、初めて2人とも応援に駆けつけてくれたそうです。
恋愛事情については、これまでに熱愛が噂された女性が何人かいますが、公式に交際を認めたことはありません。
現在は音楽と格闘技に全力投球しているカウアンさんですが、35歳くらいまでには結婚したいという希望もあるようです。
理想の恋愛観について、AERA DIGITALの取材で「素でフィーリングが合わないとムリですね。恋愛の駆け引きとかはいりません。あなたの人生、あなたが見てきたもの、あなたがどういう人なのかを知りたい。それを教えてくれなかったり、偽るんだったら、じゃあいいよってなっちゃう。その分、誕生日にサプライズをしたり、僕も愛情表現は恥ずかしがらずにします。相手も自分の気持ちを表現できて、愛情表現が豊かな人がいいですね。」と話しています。
また、「母さんが気に入らなきゃ無理じゃないですか(笑)。僕の母さんは厳しくて“愛の人”だから、小手先がきかないんですよ」とも話しており、結婚には少しハードルがあるかもしれませんね。
まとめ
カウアン・オカモトさんは、ジャニーズJr.からアーティスト、そして格闘家へ。夢をかなえるための挑戦を恐れない力強さを持っています。
社会問題に切り込み、唯一無二のキャリアを歩む彼は、「何回倒れても、何回でも立ち上がれるというメッセージは、今だったら自分も伝えられるのかなと思う」と語ります。
いくつもの逆境を乗り越えてきた彼だからこそ伝えられる深いメッセージですね。
「音楽と格闘技の融合」「日本とブラジルの架け橋」として、今後も魅力的な姿を見せてくれることでしょう!